明るさの単位 ルーメンとルクス、どう違うのかな?
ルーメン(lm)とは明るさの単位の一つです。
ある光源が発する明るさの総量で、全光束の数値を言います。全光束のイメージが湧きずらいですが、スポットライト状、棒状の光線が何本も集まっているような感覚で捉える光の表し方です。
「光源が発する光の強さ」がルーメンと考えるのがわかりやすいです。
対して、ルクス(ルックスとかluxとか)は「ある場所の明るさ」を指します。
同じランプから発する光でも、ライトからの距離が1センチ、10センチ、100センチなのかで当然ですが明るさはまるで異なります。
そのため、ルクスは照明器具自体の性能を比較することができません。
従来はランプの明るさを示す表現として「1メートル離れたところで100ルクスの明るさ」という言い方が一般的でしたが現在はルーメンで光源の光の強さを表すことが一般的です。
しかしながら、ルーメンはちょっとアテにならない単位です。
ルーメン数は光源Aのほうが圧倒的に高いのに実際には光源Bのほうが明るく感じる、というのはよくある話です。
特に実際の夜間作業等で照明を使う人にとっては、現実的に手元がどれくらい明るくなるのか、が重要です。つまり、ルクスに関心があります。
ルーメン値と実際の手元スペースの明るさは必ずしも連動しない、ということだけは知っておくとよいでしょう。